情報オリンピックは、生徒・学生を対象として、数理情報科学の問題解決能力をもつ人材を見いだし、その能力の育成を助け、また、選手・教育者同士の交流を図ることを目的として毎年開催されています。
日本からは、以下の国際大会に選手を派遣しています。
国際情報オリンピック
国際情報オリンピック(IOI=International Olympiad in Informatics)は、中高生を対象とした世界最高峰のプログラミングの国際大会です。IOIには約90の国・地域から300名以上の選手が参加しています。日本は、2006年より、毎年4名の選手を派遣しています。
日本代表選手の選抜は、日本情報オリンピック(JOI)で実施しています。
ヨーロッパ女子情報オリンピック
ヨーロッパ女子情報オリンピック(EGOI=European Girls' Olympiad in Informatics)は、女子の中高生を対象としたプログラミング大会です。EGOIは主にヨーロッパの国・地域を中心に開催されますが、ヨーロッパ以外の国・地域からの参加も可能であり、日本も第1回大会から毎年4名の選手を派遣しています。
日本代表選手の選抜は、日本情報オリンピック女性部門(JOIG)で実施しています。
アジア太平洋情報オリンピック
アジア太平洋情報オリンピック(APIO=Asia-Pacific Informatics Olympiad)は、アジア太平洋に位置する国・地域が交互にホストとなって開催するオンラインの大会です。大会ごとに各国から参加できる人数が30~60名の範囲で定められ、各国上位6名タイまでが当該国の代表選手となります。
日本からの参加者は、JOI 本選等の参加者のうち希望する者としています。
国際大会開催前年の9月から12月にかけて代表となる国の中等教育機関に在籍し、大会開催年の7月1日に20歳以下であること」とされています(※)。
※国内選抜大会では、国際大会開催年の4月1日時点で20歳未満である高校生以下を日本代表の選考対象としています。
与えられた課題に対して、その課題を解く有効なアルゴリズムを考え、それに基づいてプログラムを書き、コンピュータ上の実行によって出力された結果の正しさを競い合います。
課題は、実社会で直面する様々な課題を模したものとなっており、それを数理情報科学によって解決する数理的な問題解決能力(数学的な理解力、分析力、思考力、発想力など)が強く求められます。
一日あたり5時間の競技は個人戦で、部分点も存在し、早く解けたからといって加点されるわけではありません。
成績優秀者にメダルが与えられ、金メダルは参加者の約12分の1、銀メダルは約12分の2、銅メダルは約12分の3が受賞します。